BOPマーケティングは洗脳に近い
2009-09-24
某山田氏が最近BOPにアンテナを張ってるらしく、興味ある記事が続々と。その中でNHKの特集に関する記事をあげていました。
『NHKスペシャル インドの衝撃 第1回 貧困層を狙え』です。
前半のユニリーバのBOP戦略の部分で、ついこの間バングラディッシュ(インド支社管轄なのでしょう)で全く同じ商品が実際に農村で売られ、使用されてる様を見ていたので感慨深くみていました。

農村ではこんな感じで1taka(1.5円くらい)で売られる。

都市部でも日本で見るようなシャンプーは高級品扱い(400taka前後)で、鍵付きのショーケースで売られる。
ま、それはまた別の機会に気合入れて書くとして。
とりあえず自分が違和感を感じたのが12:00からのくだり。
毎朝シャワーの時に〜トイレの後も〜遊んだ後でも〜食事の前も〜
「ユニリーバのせっけんを使いましょう!」
この歌を子供に復唱させ、各家庭で石鹸の話をさせるわけです。
石鹸=ユニリーバというような代名詞化さえするでしょう。
この手法に若干の違和感を覚えるわけです。
確かに農村部ではTVなんてないし、新聞や広告を読める人も少ない(識字率低いし)、そうなると口コミが主要なメディアになるってのもよくわかる。
そして口コミの発信源として子供を選ぶのも。
幼少期から公衆衛生意識を高めるのも素晴らしい社会貢献。
ただ、すごく偏った見方をするとユニリーバは子供を営利目的なメディアに変えてるわけで。
都市から農村までユニリーバが寄付しているモニュメントをバングラディッシュでいくつか見つけましたが、なーんかしっくりこない…。
そもそもヒ素入りで鉛の味がする水や、池の水で石鹸使ってどこまで意味があるんやろうか。最後のすすぎで結局汚れる気しかしない。
こういう戦略を見て、凄いと思うのと同じくらい、なんか違うと思ってしまうわけです。
これがBOPを顧客にするということなんでしょうか?
対等な立場の顧客に対する扱いではないように思います。
圧倒的に上から目線のキャンペーン。
日本でこういう事をすると普通に問題になる気がします。
まあ、インドだし、実際win-winだし素晴らしいけどね。
ひとつ確かなのはこれが日本で流れるのは、ユニリーバ的にはイメージ悪い。
ちょっとググるとそういう感想を抱いてる人はいるみたいで安心。
こんだけ書いといてなんですが、好き嫌いは置いておいて、マーケティングとしては最高ですけどね。
新しい商品を新しい顧客に売るには、まず理解させなきゃアカンわけで。
そのフェーズにおいて、ここまで独占的なロイヤリティを抱かせるマーケティングプラン。
あると思います。
ただ、個人的には好きじゃない。
けど、俺がインドに飛ばされれば同じようなことすると思う。
仕事って難しいねー

