世界で最も賞賛される人事
2009-02-22
![]() | 世界で最も賞賛される人事 (2007/10/31) ヘイコンサルティンググループ浅川 港 商品詳細を見る |
1週間くらい前に読んだ本。
基本的にはJ&JやGEとかの外資系企業の人事戦略に関する本。
実際に各社の人事戦略の担当者たちが、その根底に基づく企業の価値観とかにまで言及していて、けっこうおもろー。
成功している企業に、どんどん次世代のリーダーが集まってくるのには理由があるんやね。
まあまあ具体的な話は、けっこうWEB上のオープンソースを見てれば分かる話ではあります。
それが1冊にまとまってるとこに、この本の魅力がありますね。
網羅的に見る事で相違点も見えてくる。
共通するのは、
人材を経営戦略の中枢に据え、合理的(ドライ?)に扱うこと
ドライとか書くと、また勘違いされそうですが、つまり人事は人的リソースの開発に関して、経営陣にコミットする必要があるということ。
その結果、評価制度は厳しくなるし、実力と成果に基づいた評価がなされます。
可能性を見出した人材には英才教育を施し、次世代のリーダーとして高いペイと教育機会を与える。
どんなにすばらしい経営戦略があっても、その戦略を戦術に落としこみ、実行するのは人なわけで。
それに対して責任を持っているから、限りなく合理性を追求する必要があるわけです。
外資系の人事に関していえば、従業員に対するサービス業務(給与振り込み、福利厚生とか)そういうのはアウトソースする傾向が強いようです。
その分のリソースをトップマネージメントの戦略パートナーとしてのミッションに集中するわけです。
もともと人が多い部署ではないので、かなり専門性の高い人材が求められる理由もここにあるかと思います。
人事基本業務やフレームワークを理解したうえで、数年でそのレベルが求められます。
人が良い企業、人が魅力、人にやさしい企業
就職活動で腐るほど聞くセリフではありますが、これが全面に出る企業ほど怖いものはありません。
自分が会ってみてそう感じたのなら良いし、それは信じるに値すると思う。
けどそれを自分でいうってやばいですよ。
他社と比べて差別化要因がないから、とりあえず人っていうわけです。
逆に考えてみたら分かりやすい。
就職活動生が自己PRで、「私は良い人間で、人間性が魅力です。」っていうのと一緒。
絶対受からないよね?
それを確認するために面接があるのに、自分でいうかーって。
けど、こと企業となるとそれが立派なPRポイントとして機能する。なんじゃそらと。
自分の定義では、人にやさしい=人材に対して無責任と同義です。
期待してないからやさしいんです。
駒のひとつだからやさしいんです。
就職活動生としてどうやってそれを確認し判断するか?
自分は色々方法がると思っていて、例えば給与基準や昇進基準を見る。
5年目から、成果給の割合が上がる。=5年目で一人前になってね。それまでは結果は求めないから。
10年間の事業所経験が課長以上の必須条件=10年間はひたすら下積み
まあ、いろいろあると思います。
そこを総合的に判断すれば、その企業の人材に対する基本姿勢は見えてくると考えるわけです。
だから成長できる環境とか、これまた漠然とした基準で会社選びをする学生は、1年目から成果給ベースの企業に入るのがベストだと思っています。
良い企業であれば、その人材の成長に対して厳しく接して、その結果に双方がコミットする関係性が必須なのだと思う。
それは企業を選ぶ際のひとつの基準になるはず。
だとすれば、採用の現場で一番接する人事から、実は凄く重要な情報と判断基準を引き出せる可能性は高い。
現場の社員の話を聞くのは楽しいけども、人事さんの話をじっくり聞くのは、実は一番網羅的にその企業の考えを聞けるのかもしれないと、ふと思う。


