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サッカーから学ぶ職業観その2~カカの移籍~
2009-06-12

レアル・マドリード、カカの移籍を発表 移籍金98億円
という事で、心の師匠であるカカさんのRマドリードへの移籍が決定したようです。
(既にCロナウドの移籍も決まったし、ちょっと出遅れた感がありますが)
カカの移籍問題に関しては、以前もサッカーから学ぶ職業観という記事を書きました。
前回はマンCからの120億強のオファーでクラブ間では合意していたものの、結局カカ本人の意向で移籍が流れていました。
前回の記事で紹介したリバプールのトーレスのコメントと、同じような考えをカカも持っていたのでしょう。
尊敬もんです。
そして迎えた夏の移籍市場。
ついにRマドリードへの移籍が決定するわけです。
ミランにひけをとらない名門やし、今回はカカが望んだのかなーとか思いましたがそうでもないようです。
【レアル移籍のカカ「ミランとの関係に失望はしていない」】
「僕はミランとの関係に失望はしていない」
「このような規模での経済危機は初めてだし、クラブの立場は理解している。ミランとベルルスコーニ会長には感謝している」
、「選手として欲しかったものはすべて勝ちとったのだから、今回の移籍は新しいモチベーションになるよ」
「これまで僕がミランのためにしてきたことは、すべてお互いの合意のもとでやってきたことだ。それは僕がミランにやってきたその日から、こうしてあそこを去る今日という日まで、ずっと変わらなかったことだ」
…。
いやーミランへの愛情がにじみ出てますね。
感動もんです。
ミランとカカは相思相愛でありながら、クラブの財政危機の為に別れざるをえなかった。
まさにドナドナ的な状況で売られていったわけですね。
今回の移籍で感じたこと。
それはキャリアにおけるビジネスニーズの影響力です。
雇用者と被雇用者。
双方に求めあった存在であっても、そこに留まり続けることによるニーズよりも、放出することのニーズが強ければ、互いの信頼関係を超えてビジネスニーズが優先されることもあると。
主体的にキャリアを形成していくにしても、そこには予期せぬ変化が往々にして起こるわけで。
そういう変化の波をどれくらいうまく乗りこなすのか?
ビジネスニーズを正しく理解しておくことは、非常に重要なことだろうと思います。
例えば中村俊輔のマリノス復帰問題。
俊輔、横浜M復帰は破談へ…急転エスパニョール最有力
多分今回はADIDASとNIKEの関係が難しいんだと思う。
俊輔はADIDASの契約選手で日本における顔。
横浜のメインサプライヤーはNIKE。
こういうのは意外と調整が難しかったりすると思う。(妄想ですが)
宮本がザルツブルグに移籍した際にも、レッドブルの日本市場におけるPRが相当大きなウエイトを占めてたそうだし。
やっぱりサッカーもビジネスなんやしね。
ビジネスニーズ>自分の想い
というのは、雇われてる以上逃れられない現実なのでしょう。
このジレンマから脱出するならフリーランスしかありえない。
それはプロフェッショナルの象徴的存在であるサッカー選手、カカのようなスーパースターであっても同じ。
カカだってよく考えれば本質的にはサラリーマンと変わらないですよね。
結果を出す事で、カカがマンC移籍を拒んだようにある程度コントロール可能とはいえ。
サラリーマンとフリーランス。
本質的に全然違うんやな。
やっぱいつかは自分で…とか考えちゃいますよねー。
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