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マイクロファイナンスは本当に貧困を救うか?

 2009-08-24
2

WFPの食糧配給を見学しに行った際に出会った、グラミン銀行のマイクロファイナンスの顧客達。
(マイクロファイナンスについてはwikipedia先生を参照下さい。)
先頭の女性に少しインタビューをしたんやけど、彼女はグラミン銀行から借りたお金を主に娘の教育に投資しているそうです。
WFPから食糧配給を受けているほど貧しい人が、身を削っても娘の教育に投資する姿に凄く感動して、この時は自分も将来子供の教育には全力で取り組もうと思ったものです。

…。
でもちょっと待てと。
確かに教育は投資的な側面は大きいけど、不確定なものやし、すぐに返済が発生するマイクロファイナンスにおいては日々の生活をより一層圧迫するだけなのでは?
そんな疑念が浮かび上がって以来、マイクロファイナンス万能論を唱えていた自分に疑いが生まれます。
今回、マイクロファイナンスはプロジェクトのメインフォーカスではないんですが、貧困解決という広い視野で同じ括りなので、メンバーと話合ってマイクロファイナンスを提供するNGOや団体に個別及びグループインタビューを依頼する事になります。

個別インタビューでは、BRACASAGrameen Bank
グループインタビューではBRAC、ASAが参加してくれました。

個別インタビューでは特記すべき事実は引き出せず、それぞれの詳細なサービス内容や金利、返済率などのデータを集めることに終始しました。
ちなみにどこも返済率は100%と不自然なまでに言い切るので突っ込むと、「だって最悪の場合、政府とか法的手段とか使って強制的に取り立てるからね(笑)」的な凄く怖い発言をされてました。どことはいいませんが。
やっぱり金貸しの事情はマイクロファイナンスも闇金もそんなに変わらないようです。


そして迎えたグループインタビュー。
自分達がコーディネーターとなり、BRACとASAの担当者を交えて話をしました。
そこで浮かび上がった事実が…。

Microfinance objective=Remove the poverty.

Success in Microfinance=Use money for proper purpose.

このギャップがけっこう問題ではないのか、という仮説が生まれました。
マイクロファイナンスの目的はあくまで貧困解決。
しかし現場の意識的にはあくまでビジネスとしてのサイクル(貸付→回収)を回すことにのみ主眼が置かれています。
つまりは貸付を行い、その貸付金がProper purpose(Capable to pay the roan)で使われれば、彼らの文脈ではその投資は成功なんです。
その先、人々が貧困から抜け出すかどうかはあくまで本人次第であると。
貸付後のアフターケアに関しては、どこも不十分な印象を受けました。

前述のインタビューの女性の場合、教育への投資はおそらく彼らの言うProper purposeではない(返済手段を生み出さないから)ので、おそらく彼ら的には失敗例なのでしょう。
現実に彼女は未だに経済的に自立できていない。
そういうケースを少なくする為に、貸付金の使用理由を成功定義にする事は一定の説得力があります。

ただそこから先、返済能力を超えて、確実に経済的に貧困から脱出させる為には、もうひとつ深く踏み込めるサービスが必要なのではないかと結論付けました。
現状では、どこまでマイクロファイナンスが貧困解決に貢献しているか、その実態はかなり怪しいというのが感覚的な印象です。
調べるとこんな記事もあるし。(数字データも欲しい。)


そこで自分達のプレゼンの趣旨としては、マイクロファイナンスをProper purposeで使用したその次のステップを埋め、収益を最大化できるビジネスを提案しました。
実際にProper purposeの代表格である牛に投資した場合も、平均収入が50円/dayしか増加せず、結局はBOPのまんまというのが自分達のインタビュー及びリサーチから導いたモデルケースになっていました。
マイクロファイナンスにより手に入れた現金収入リソースのポテンシャルを最大化すること。
そういうサービスは本来、マイクロファイナンスと両輪であるべきだと思う。

コンセプトとしては面白いと思うし、数字データもある程度収集できているので、是非是非実現させたいものです。


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コメント
こんにちは。
マイクロクレジットを申し込むときに2枚の写真を用意するそうです。
貸付と返済を管理する手帳にはる写真と、事務所で個々人を管理するための
(指名手配用の)写真。

5人組を取り入れているところだと、1人逃げた場合残された人がお金を立て替えるけれど、
逃げた人の顔写真を全国の事務所に配るそうです。
あと、似たような事業をしているNGOやら団体に。

逃げられないようにしておくことも、回収率を上げるために必要なようです。



ひどい場合、人身売買や性労働に従事して借金返済させられるケースも
無いわけではないそうです。
【2009/08/26 23:13】 | あだち #- | [edit]
>あだちさん
やっぱり現場で実際に見て聞くことって重要ですよね。
Social Businessっていうとキレイですが、崇高な理念を実現するにはある種リアルな仕掛けも必要なんですね…。
【2009/08/27 22:09】 | KK #- | [edit]












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Author:KK
自称「日本最高」のマーケター(身長的に)。
2010年より外資系メーカーに勤務しております。
将来の夢はリアム(写真)になって、そしてカリブに海の家!!

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※あくまで個人のネタ帳であり、所属企業・団体等とは関係ありません。



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